被害急増！悪質占い詐欺の特徴騙しの手口と返金方法！

占い詐欺とは？
急増する占い詐欺の被害の事例
悪質な占い詐欺の手口と特徴
占い詐欺で高額課金してしまった場合、返金請求は可能なの？！
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占い詐欺の被害金返金に強い弁護士

占い詐欺とは？

『占い詐欺とは？』を解説する前に『占いとは？』『詐欺とは？』と切り離して考えてみましょう。

はじめに占いについてです。星座占いとか誕生月占いとか朝のワイドショーや雑誌などに定番で占いコーナーがあるように、占いは身近な生活の中に溶け込んでいます。もちろん「占いなんか信じない！」という方もいますが、恋愛運・結婚運・人間関係・仕事運・金運など、これからの運気や自分の未来について興味がある方は多いと思います。
「よく当たる！」と評判の占い師ではゲッターズ飯田さんや島田秀平さん、星ひとみさんや水晶玉子さんなどテレビやメディアに出演している有名な占い師も多くいて、占いサイトも運営しています。

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少し前までは雑誌や本、テレビの占いを見るとか、実際に占い師に鑑定（占い）をお願いする場合も占い師と直接会って占ってもらう対面鑑定（占い）が主流でしたが、インターネットやスマートフォンの急速な普及で占いは身近な物になり、ビジネスとしてのオンライン占いも数多く提供されるようになりました。

詐欺とは、他人を騙したり欺いたりして、意図的に損害を与える事をいいます。もっと簡単に言うと、「お金を騙し取る」とか「他人を騙して価値のない物を高額で売る」とか無銭飲食や無賃乗車なども詐欺に当たります。

これらは刑法第246条に規定されている、詐欺罪になります。
※刑法第２４６条人を欺いて財物を交付させた者は、１０年以下の懲役に処する。前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。

それでは本題の『占い詐欺とは？』はどのような事柄を指すのでしょう？
シンプルに考えると「お金を取って占って騙す」という事を連想しますが、そもそも占いは昔から占いは『当たるも八卦　当たらぬも八卦』といって、必ず当たるとは限らないものです。
ですから、有料で占い師に占って貰って、その占いが当たらなかったからといって詐欺という事にはなりません。最近急増している占い詐欺とは、おもにオンラインで行われる有料課金の占いや電話占いで、鑑定時間や鑑定回数を執拗に引き延ばされ、気がつくと高額な占い料金を支払ってしまったなどの被害を指します。

急増する占い詐欺の被害の事例

急増する占い詐欺の被害の事例について、国民生活センターや消費者生活センター、弁護士事務所などに寄せられた相談から、実際の被害事例を紹介します。

占いサイト引き延ばされて利用料金が高額に

スマートフォンに「無料で占うので安心してください」というメールが来て、軽い気持ちで占いサイトに登録した。
無料だったのは最初だけで、途中からポイントを購入しなければならなくなった。
占い師の女性から、「あなたには私と同じ守護霊がついているから、絶対幸せにしてあげたい」と言われ、偶然持病が改善したこともあり、のめり込んでしまった。
やめると伝えても「あと少し、終盤が見えています」などと引き延ばされた。
借金をして250万円くらい使った。（60歳代　女性）

【引用】独立行政法人国民生活センター発行見守り新鮮情報第277号

「必ず宝くじの高額当選に導く」と言われたがいつまで経っても結果が出ない

携帯電話でインターネットを閲覧していると占いサイトの体験ページがあり、名前や生年月日等を登録した。その後、金運専門の鑑定士Aから鑑定チケットを1,000円で発行するとのメッセージがあり、クレジットカードで支払った。Aから職業や所得等を聞かれて答えると、「一攫千金の鑑定士Bが一週間日本にいるので紹介したい」「Bは選ばれし者のみを鑑定し、必ず宝くじの高額当選に導く」と言われた。やりとりについて口外しないこと、最後まで鑑定を受けること、Bを信じることを約束させられ、Bの鑑定の実績の証拠として、宝くじの当選者の通帳の写真が届いた。2日間の無料期間終了後はメッセージ一通あたり1,500円分のポイントが必要となったが、宝くじの当選番号を導き出すために特定の言葉を一文字ずつ送信するよう指示され、2週間以上やりとりし、ポイント料金や鑑定料として銀行口座振込で約17万円、クレジットカードで約38万円を支払った。いつまで続けたら結果が出るのかBに聞いても明確な回答がなく、「結果を出さないと必ず高額当選に導くという実績が崩れるため困る」「波動が乱れているから調整が必要だ」などと言われ、騙されていると思った。返金してほしい。

【引用】独立行政法人国民生活センター

やめられない！？占いサイトに気を付けて

占いサイトの広告を見て、無料で鑑定してくれるというのでサイトに登録した。
占い師から「あなたには強い守護霊がいる」などというメッセージをもらい、信用してしまった。
その後、占い師が指示する言葉を送り返すように言われ、返信し続けた。
やりとりには有料のポイントが必要で「今やめたら幸せは来ない」と言われ、気が付いたら約120万円も支払っていた。（60歳代女性）

【引用】独立行政法人国民生活センター発行見守り新鮮情報第393号

占いサイト詐欺　被害額410万円 40代女性/滋賀県

恋愛関係や職場の人間関係について悩み、△△というサイトを知り、「人間関係が上手くいく。」「あの人と必ず付き合うことが出来るようになる。」と高額な数珠や水晶、塩などを購入させられました。
また、△△のサイトに登録された鑑定士から、「遠隔での祈祷」なども受けるように言われその費用も支払ってしまいました。
しかし、しばらくして疑問に思い△△というサイトをインターネットで検索していたら、他にも同様の被害に遭っている方の書き込みが多数あり騙されていることに気が付きました。

【引用】インサイト法律事務所へ寄せられた占い詐欺の事例

メール占い詐欺　被害額580万円 50代女性/福岡県

携帯電話に、占いサイトから突然届いたメールに興味を持ち、無料鑑定を行いました。すると、占いサイトの鑑定士より、「生涯お金に困らない金運を授ける」「宝くじの当選に導く」等と言われ、有料鑑定に誘導されました。
その後、８か月程鑑定士とのやり取りを行い、繰り返し特定の呪文のような言葉を何度もポイントを購入し送り続けました。
鑑定士からは、「もうすぐ鑑定が終わる」などと言われていましたが、結局いつまで経っても鑑定は終わりませんでした。

【引用】インサイト法律事務所へ寄せられた占い詐欺の事例

無料鑑定だけのつもりが、気がついたら700万円を課金していた

A美さんは、結婚して15年の専業主婦。子供も小学生になり、子供が学校に行っている平日の間はやっと自分の時間が持てるようになりました。
家事がひと段落してからダイニングでパソコンやスマホをいじるのが日課になっていたあるとき、何気なくクリックした占いサイトで「有名占い師が今だけ無料鑑定！」という文字を見つけました。
生年月日とメールアドレスを専用のフォームに入力して情報を送信すると、占い師から鑑定結果が送られてくるというもの。情報を送信することで会員登録され、ボーナスポイントがもらえる仕組みです。そのポイントを使ってお試しの鑑定ができるというシステムになっていたので試しにメールを送ってみたところ、占い師を名乗る女性から長文のメールが届きました。
そうしてやりとりをしているうちにポイントを使い切ったAさん。しかし、肝心の鑑定は終わっていません。せめてこの鑑定だけでも…と3,000円を支払ってポイントを購入。しかし、気がついたらA美さんは20万円以上の課金を行なっていたのです…
しかし、子育てもひと段落を終え心にぽっかりと穴ができたように感じていたA美さんは、占いサイトにハマってしまいます。時には1日に10通も呪文のようなメールを送らされることもありました。1年近くそのような状況が続き、気がついたら総額700万円以上を占いサイトにつぎ込んでいました。
子供の教育費として貯金していたお金にまで手をつけてしまい、クレジットカードも満額まで使用しており首が回らない状況になっていました。夫に知れる前に解決したいと考え法律事務所に電話で相談し、返金の依頼をしました。
調べたところ、その占いサイトの運営会社はたしかに登記上は存在しますが、登記簿に記載の住所地にその会社は実在しませんでした。最終的にその占いサイトを運営する人物に行き着き、700万円全額の返金を求めました。
最初は返金に渋っていましたが、弁護士が、詐欺罪での刑事告訴と民事訴訟も視野に入れていることを伝え、交渉の末に全額返金させることに成功しました。

【引用】若井綜合法律事務所へ寄せられた占い詐欺の事例

悪質な占い詐欺の手口と特徴

悪質な占い詐欺の手口は最初は無料で鑑定（占い）をして、気が付けば大金を課金してしまっていた。というパターンがほとんどです。
鑑定士（占い師）とメールや電話など、やり取り多くなるにつれて鑑定士（占い師）との関係性も深まります。

関係性が深まり近い存在になると理由をつけては鑑定（占い）を引き伸ばし、多額の課金をさせます。
特徴として多く使われるパターンには以下の様なものがあります。

鑑定（占い）を続けなければ、先祖の怒りを買うと脅され、途中でやめることが出来ない
鑑定（占い）が終われば、守護霊から幸せになれる贈り物が貰えると言われた
鑑定（占い）を行えば、高額な宝くじに当選するもしくは宝くじの高額当選番号を教えると言われた
もう少し鑑定（占い）を続けなければせっかくの良い運勢が台無しになる

占い詐欺で高額課金してしまった場合、返金請求は可能なの？！

占い詐欺に遭って返金請求する場合、国民生活センターや最寄りの消費者センター、弁護士など法律の専門家への相談が一般的です。
国民生活センターや消費者センターは親身になって相談を受けてくれますが、どちらも公的機関のため公正中立な立場での紛争解決にあたりますので、被害者寄りな立場で被害金返金を進めてくれる訳ではありません。

一方で弁護士など法律の専門家は法的知識をもとに依頼者の利益を最優先に考えて被害金返金に取り組むので、そういった点でも最も現実的にお金を取り返す選択といえるでしょう。