コロナ禍になった2020年頃から資産運用・投資への関心が急増し投資を始める人も増えている兆候がみられます。「投資信託」「外貨預金」「国債」「不動産投資信託(REIT)」「株式投資」「外国為替証拠金取引(FX)」「仮想通貨・暗号資産」「上場投資信託(ETF)」「不動産投資」「個人向け社債」「金」など様々な投資にまぎれて資産運用・投資に関連した詐欺も急増しています。
この記事ではそんな資産運用・投資に関連した詐欺の手口と特徴について解説したいと思います。
資産運用・投資セミナーに潜む怪しい罠
資産運用・投資に関連した詐欺の勧誘の手口としてセミナー開催があります。資産運用・投資セミナーの多くは証券会社が開催するセミナーや不動産関連会社が開催するセミナー、ファイナンシャルプランナーなどが開催するスクールや有料セミナーなどが一般的で、これから資産運用・投資を始めようとする人にとって優良・有益な健全といえるセミナーが多く存在します。
健全なセミナーの特徴
はじめに資産運用・投資に関連した健全なセミナーについて解説しようと思います。健全なセミナーの特徴をしっかり覚える事で詐欺被害に遭わない予防になるので、しっかりとポイントを押さえてください。
有名な証券会社が主催するセミナーは安全
松井証券、楽天証券、SBI証券など聞き覚えのある有名な証券会社が主催する資産運用・投資セミナーなどは割りと安全で健全なセミナーと言えるでしょう。
証券会社が主催する資産運用・投資セミナーが安全で健全なセミナーと言える理由はセミナー開催の目的が資産運用・投資を始める人の新規開拓や啓蒙、取引口座の開設など明確で怪しくない点です。
短期間で大儲け出来ます!的なセミナーではなく、リスクやメリットの解説や初心者の疑問解決などを旨とし、その上で資産の一部を株式投資や外国為替証拠金取引(FX)などで運用するのが賢いですよ!という方法性のセミナーが多いようです。しっかり理解した上で資産運用・投資を始める人が増えれば証券会社も取引高が増えて手数料収入も増えるので、健全な営業活動なのだと思います。
一方、おなじ資産運用・投資セミナーでもデイトレード系のセミナーは特に注意が必要で詐欺が紛れ込んでいるのも、殆どがこちらといえるでしょう。
有名なマネースクールが主催するセミナーは安全
マネースクールが主催する資産運用・投資セミナーも有名な証券会社が主催するセミナーと同様で目的が明確で健全だと安心して受講できると思います。マネースクールの場合は証券会社よりも主催者がマイナーで聞き慣れない社名やスクール名が多いので、よく吟味する必要があります。マネースクール多くは無料セミナーを開催してスクールの受講者や有料セミナーの参加者を募るのが目的なので無料セミナーは良い判断材料になると言えますが、詐欺業者の手口にも使われているので、有料のスクールやセミナーにシフトする際は主催者や運営会社の内容をよく調べてから判断してください。
安心できる資産運用・投資セミナーのプロモーション方法
健全なセミナーの特徴として「有名な証券会社が主催するセミナー」と「有名なマネースクールが主催するセミナー」をあげましたが、共通するセミナー動員・集客方法やプロモーションの共通点を解説します。
健全なセミナーの集客方法としては自社サイトや自社メディア、SNSの公式アカウントなどからの告知、事業所での告知、ポスターやテレビCM、新聞や雑誌などを通じてプロモーションされる場合が多いです。参加者はセミナーの内容を詳しく吟味した上で参加するか否かの判断を能動的に決定する事ができて、しつこい勧誘などはみられません。
勿論、セミナーのプロモーションは営業活動の一環ですが、ユーザーに対して有益な知識や情報を提供する事で自身の業績向上に繋がると考える姿勢は健全といえます。
怪しいセミナーの特徴
資産運用・投資に関連した健全なセミナーについて解説しましたが、そんな健全なセミナーに紛れ込んでいる資産運用・投資詐欺について、手口や特徴を解説します。
SNSを活用した成功アピールでセミナー誘導してくる
SNSやブログを使った資産運用・投資セミナーの勧誘の手口は、インスタグラムやツイッターなどで、とにかく儲けてる感を猛烈にアピールしてきます。現金の札束や高級腕時計、高級外車やブランド品、海外旅行など、セレブ感を演出した投稿です。SNSの投稿からブログへ誘導したり、DM(ダイレクトメール)やLINE友達登録を使って巧みに勧誘してきます。DMのやり取りや、ブログで自分が儲かるように成ったかを物語のように説き、夢を振りまいて勧誘しますが、全て作り話です。成功している印象を植え付けた上でセミナーに参加させます。セミナーでは株式投資や外国為替証拠金取引(FX)の専門的な情報を交えてもっとらしく根拠があるような話をしてくるので、一種の洗脳状態となり高額な情報商材やサービス、出資などを決めてしまうパターンに陥ってしまいます。
投資セミナーと題して、高額な情報商材の買わされる
高額な情報商材を買わされてしまいます。情報商材に通りに実践すれば必ず稼げるのでスグに元は取れる!先行投資して!という流れです。
投資セミナーと題して、高額なトレードソフト・アプリを買わされる
高額な外国為替証拠金取引(FX)の自動売買ソフトを買わされてしまうのも資産運用・投資セミナー詐欺でよくあるケースです。
契約するまで帰れない雰囲気、執拗な勧誘
執拗な勧誘でとにかくしつこい、契約するまでセミナー会場から出られない雰囲気で根負けして仕方なく契約してしまうケースも多くあるようです。
資産運用・投資セミナー詐欺事件 実例
逮捕者が出た資産運用・投資セミナー詐欺事件の実例を紹介します。
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