インスタグラムを介して行われる詐欺が急増しています。
インスタグラムは10代から50代までの幅広い層で多く利用されており、特に女性ユーザーが多いのが特徴です。
開放的でオシャレなSNSという事もあり、ユーザー同士の距離感も身近に感じられる特徴を悪用して、詐欺に利用されているようです。
この記事では、インスタグラムの利用をキッカケに、女性被害者が急増しているインスタ詐欺の手口や特徴、インスタ詐欺でよくある詐欺の種類や被害にあった場合の対処方法などを詳しく解説いたします。
インスタ詐欺の手口・手法
インスタグラムを利用中に他のユーザー(アカウント)からのコンタクトにはいくつかの方法がありますが、詐欺師はこれらを巧みに使って接触を試みて来ます。
インスタグラムでの初歩的な行動には「いいね!」や「コメント」、「フォロー」などがあります。
「いいね!」とは、インスタグラムに流れてくる投稿の🤍ハートマークをタップすると投稿に「いいね!」が付けられる基本機能です。
自分の投稿に「いいね!」が付くと嬉しく感じる人は多いと思います。
「いいね!」をされると、誰が「いいね!」を付けてくれたのかアカウントを確認する事ができるので相手の投稿を見たり、気に入った投稿があれば「いいね!」をつける事もできます。
大抵の場合、投稿の度に「いいね!」をつけてくれるアカウントには自然と好感や友好的な感情ができてきます。
「いいね!」の他に投稿にはコメントを入れる事もできるので、投稿した写真の感想をコメントしてくれたり、褒めてくれるアカウントは自然と「良い人・・・」的な存在感になってくる事が多いです。
「フォロー」するという行為も注目されている感を強く感じるので、「いいね!」「コメント」「フォロー」でアカウント間の距離は大きく縮まります。
これらはインスタグラムでは当たり前に行われている事なので、当然ですが善良な普通のユーザーも「いいね!」や「コメント」「フォロー」をするし、これがインスタグラムを利用する上で楽しい行為でもあるので、詐欺師にとっては好都合で効果的なキッカケ作りになります。
「いいね!」「コメント」「フォロー」で距離が縮んで、良好な関係性に成ってきた頃に、詐欺師はDM(ダイレクトメール)やLINEへ移行したりして、更に身近な距離感へと関係を深めて行きます。
通常なら「どう考えても、コレは詐欺でしょ!?」と判るような儲け話や恋愛なども。普段より騙され易い状況が出来上がっているので、詐欺被害に遭ってしまいます。
インスタ詐欺に使われるアカウントやハッシュタグの特徴
実際にインスタグラムを巡回捜査してみつけた、インスタ詐欺に良くあるパターンに該当するアカウントと投稿で使用された#ハッシュタグを紹介します。
インスタグラムの投稿全体が儲けてますアピールなのが特徴の1つで、高級品や現金、旅行先などの写真など、セレブ演出で猛烈アピールしています。
LINE友だち登録やブログへ誘導して、被害者をカモにします。
詐欺っぽい怪しいインスタグラムアカウントと#ハッシュタグ
インスタ詐欺でよく行われる詐欺事例
インスタグラムをキッカケに知り合いになった相手(詐欺師)から、詐欺被害が多い事例を紹介します。
投資詐欺・仮想通貨詐欺
投資運用のノウハウを教えると言ってお金を騙し取ったり、代わりに運用すると言って運用資金を騙し取ったりする詐欺です。
FX(外国為替取引)を利用した詐欺が多く。
FX取引の経験が無い素人を相手にプロのトレーダーや投資アドバイザーを装い、高い利益を約束したり、信じられないようなトレード記録や成果を示し、専門知識や経験を持っていると主張して運用資金を騙し取ったり、高額な自動売買ツールを売り付けたりします。
ロマンス(恋愛)詐欺
外国人や海外在住を語る日本人と恋愛感情を利用して金銭を搾取する詐欺のことです。
詐欺師(詐欺グループ)は通常であれば、すぐに疑わしい・怪しいと分かるような理由で大金を送金させようとしますが、『恋は盲目』ことわざでも言っている様に被害者も 正しい判断が出来なくなって騙されてしまいます。
偽物販売詐欺
インスタグラムを使って、偽物の高級腕時計や偽ブランド品の販売を行う詐欺です。
インスタグラムでは商品の写真や動画を簡単に掲載できる事や匿名でアカウントを作ることもできるので、詐欺目的でアカウントを作って悪事を仂く詐欺師も多いようです。
有名ブランドの人気商品や高級腕時計などを超安値で販売していたり、巧妙に作られた偽物を販売していたり、正式なインスタグラム広告でも”スーパーコピー品”などと表して堂々と販売されている場合もあります。
- 商品が届かない。
- 偽物だった。
- 写真と違う粗悪品が届いた。
インスタ詐欺に遭った場合の対処方法
インスタ詐欺に遭った場合、ひとりで考え込まず、できれば身近で信用できる人に相談してみましょう。
ひとりで考え込んでいても時間が経つばかりで解決に繋がりません。
被害金を取り戻す事が解決といえると思いますが、被害金額も数万円から数十万円、百万円を超える高額被害の遭うケースも少なくありません。
被害金額の大小に関わらず共通して言える事は被害状況をできるだけ詳細に整理して、証拠になるものを保存することが大切になります。
銀行やクレジット関係の記録やインスタグラムのDMやLINEのやりとり、詐欺師のアカウントやブロクのURLなど詐欺師が削除しないうちにキャプチャーを撮って証拠として保存しましょう。
被害金返金の相談先としては
- 消費者センター
- 警察
- 銀行やクレジットカード会社
- 弁護士・司法書士など
があげられます。
消費者センターや警察は無料で相談にのっては貰えますが、現実的に返金へ向けた働きかけをしてもらえるかというと、なかなか難しいです。
一方で詐欺被害を扱う弁護士や司法書士に依頼すると解決する可能性は高いでしょう。
弁護士や司法書士への依頼は費用面で二の足を踏む方が多いですが、はじめから弁護士や司法書士に依頼するのが賢明な判断かと思います。
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